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そしてひとたび粉砕骨折のような酷い骨折ともなれば、予後不良として安楽死の処置が取られる。競馬初心者の頃は馬主を憎んだものだが、これにはやむを得ない事情がある。馬の生理機能の仕組みから骨折し500kgの体重を4本の脚で均等に 支えられなくなるともはや回復の見込みも治療手段もなく、無駄に苦しませるだけ なのだ。人間ならギプスをして寝ていれば治る骨折が、なぜ馬にとっては「死」 を意味するのか?最大の理由は、1本を骨折して使えなくなると、残りの3本に過度な重圧がかかり 「蹄葉炎(ていようえん)」という恐ろしい病気を発症 する。これは激痛を伴い、蹄が壊死して抜け落ちてしまうこともある不治の病。骨折そのものよりも、この二次被害による苦痛が激しいため、安楽死が選択される。草食動物の本能として、横たわり続けると自重で内臓が圧迫され、肺機能の低下や血行不良、褥瘡(床ずれ)を起こしてすぐに衰弱してしまう。かといって、天井から吊り下げる「保定(ほてい)」という方法もあるが、馬は非常に繊細でパニックを起こしやすく、数週間も吊るされるストレスに精神的に耐えられない。馬は骨折の痛みがあっても、何かに驚いたり本能的
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